最近友人と話をしていて、パチンコで継続的に稼いでいると言っていました。
ギャンブルでお金を増やすことは可能なのでしょうか?確率から見たギャンブルの正体について考えてみました。勝てる可能性の高いギャンブルはあるのか…!?
今回は宝くじとスポーツ振興くじについて考えてみます。
その前にまずは「期待値」を理解する必要があります。
期待値とは、ギャンブルの世界では払ったお金に対して、いくら戻ってくる「見込み」があるかということを確率論で計算した値のことです。
たとえば、100円を支払ってコインの表が出たら200円もらえるが、裏が出たらお金は返ってこないとします。表が出る確率と裏が出る確率はそれぞれ2分の1です。この時、このゲームの期待値はちょうど100円になります。仮に10回ゲームをしたら、ゲーム代として100円×10回で1000円を払うことになります。返ってくるお金はどうかというと、表は2分の1の確率なので10回中5回出ます。したがって200円×5回=1000円です。裏が出たらお金は返ってきませんので0円。合計で1000円返ってくることになります。支払ったお金1000円に対して同額の1000円が返ってきます。
この時に1回のゲームで返ってくる期待値は100円となります。確率上は100円払って100円返ってくるゲームなので、何回繰り返しても増えることも減ることもありません。
ただし、10回程度ですと連続で勝ったり負けることもあります。
吉宗の俵8回を成功させた人は何人もいるのではないでしょうか。ちなみに私は俵8回ならぬ「リプ8回」を達成したことがあります(もちろん1G連はしません。)
それでは宝くじなどの期待値はどれくらいあるのでしょうか?
ギャンブルその① 宝くじ【実力0:確率10】
宝くじには確率以外の要素はありません。ジャンボ宝くじは、
・2月頃からグリーンジャンボ宝くじ
・5月頃からドリームジャンボ宝くじ
・7月にはサマージャンボ宝くじ
・9月にはオータムジャンボ宝くじ
・11月からは年末ジャンボ宝くじ
と、一年中宝くじを販売しています。宝くじの期待値は宝くじ公式サイトを見ればわかります。宝くじの売上金のうち、当選者に支払われたのは平成27年度で47.0%と発表されています。
つまり、お小遣い30,000円を宝くじに使うと、14,100円返ってくることが見込まれます。この数字、どう思われますか?お金を増やすために宝くじを買うことはおススメできません。ただ、宝くじの収益金は公共のために使われます。ですから夢を買って外れたお金は税金として社会貢献するぞ!くらいの気持ちで買うのであれば否定するつもりはありませんが、私は買ったことはありません。
ギャンブルその② スポーツ振興くじ【実力3:確率7】
BIGやtotoの名称で知られています。こちらも公式HPに売上金の使い道を明記しており、当せん金の払い戻しは50%だそうです。理論上は30,000円のくじを買うと15,000円返ってきます。宝くじとシステムは似ていますが、スポーツ振興くじにはキャリーオーバーといって、1等の当せんがなかった場合は次回に当せん金を持ち越す制度があります。キャリーオーバーの金額が増えている場合は全体の期待値は上がると考えられます。
そして宝くじと最も異なる点は、チームの勝敗を予想するものなのでチーム状況や個々選手の情報を多く持っているほど、精密な予想が可能という点です。スポーツ振興くじに関しては確率だけでなく実力の要素もかなり入ってくるのです。
少し前に野球賭博が問題になりましたね。野球賭博は合法ではない上に、プロの選手が行っていたことがさらに問題になりました。
スポーツ振興くじの収益金の多くはスポーツ振興のために使われます。スポーツのために外れたお金を使って欲しい人にはスポーツ振興くじがおススメです。もちろん、お金を増やすためには相当な情報量が必要ですのでおススメしません。こちらも買ったことはありません。
後編では競馬やパチンコについて考えてみます。
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